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邦楽

せめて一曲だけでも

「運」の難しさ

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【21曲目】

『無縁坂』グレープ
https://youtu.be/ubgloM1LtaE


【歌詞抜粋】


『母がまだ若い頃 
 僕の手を引いて 
 この坂を 登る度 
 いつもため息をついた 

 ため息つけば 
 それで済む 
 後ろだけは見ちゃだめと 
 笑ってた 白い手は 
 とてもやわらかだった』

『運がいいとか 悪いとか 
 人は時々口にするけど 
 そうゆうことって確かにあると   
 あなたをみててそう思う』

『忍ぶ 不忍 無縁坂
 かみしめる様な 
 ささやかな 僕の母の人生』


【作曲者の言葉】


『僕の歌や小説の基盤になっているのは、
 17歳の頃に抱いた「何のために生きているの
 か」という問い。僕は、苦しむことを前提に生き
 ているから、人生から悩みや苦しみがなくならな
 いと思っています。でもやっぱり、苦しみながら
 苦しむのはつらいから、楽しみながら苦しもうっ
 て思います。僕は煮詰まった時、心の中では冷や
 汗をかいていても、「どうにかしちゃおうっ!」
 て、どうにかしちゃう。すると壁が1つ破れるか
 ら、また困難にぶち当たっても、「大丈夫」って
 思う。世の中には、生き生きしている人がいっぱ
 いいるけど、それはみんな、楽しみながら苦しん
 でいるから。本当は楽しめないんだけど、苦しみ
 に立ち向かってエネルギーを発散させている。そ
 ういう姿を歌っていきたいね』


【視聴者の言葉】


・現在、94歳になる母の介護をしています。
 介護は何かと大変だけど、
 そんな時はこの曲を思い出して頑張っています。

・母が最後の命を振り絞って、
 今の家内との結婚披露宴に来てくれたこと。
 今だに感謝してます。
 あの時もう、「体中は、がんに蝕まれていて」
 口内炎やらで大好きなお鮨も一口もせずに、
 ずっと笑顔で私たちのことを見守ってくれた。

・親孝行とは、一緒に楽しく暮らすということも
 あるんでしょうけど、
 生ある限り忘れないということだと思います。
 そうして輪廻の輪は続くんですね。


【随筆者の言葉】


『無縁坂』

という実在する坂を舞台に、

「息子の年老いた母への想い」
を歌った曲。


23歳で、
こんな曲を作って
歌えるのは、
本当にすごいことだと思う。


特に、

自分は

『運がいいとか 悪いとか 
 人は時々口にするけど 
 そうゆうことって確かにあると   
 あなたをみててそう思う』

という歌詞が気に入っている。


なんでも「運」で
片付けたくなることって
誰にでも一度はあると思うけど、

それを口にすること
歌にすること

って一歩間違えると、
すごく軽くなっちゃって、
難しいことだと思う。

でも、
『無縁坂』は、
それが全然軽く感じなくて、

それは、

さだまさし』が、

「息子の年老いた母への想い」
という重くて深いテーマを、

本当に
真剣に考えているからだと思う。


「息子の年老いた母への想い」
というテーマに
向き合うことによって、

「運」を見事に歌っている。


今現在、
自分も23歳だけど、
当時の『さだまさし』ほど
真剣には、
「運」について、口にはできない。


『無縁坂』は、
自分には"早すぎる曲"なので、

是非、歳老いてから、
もう一度聴いてみたいとも思う。