邦楽

せめて一曲だけでも

非相対性理論

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【14曲目】

『MOTHER』QQIQ
https://youtu.be/dnDUfSlRCBo


【歌詞抜粋】


「でも
 生きていくんなら
 Keep searching for the future」

「でも
 諦めないし
 Keep searching for the future」


【作曲者の言葉】


・ずっと昔のインディーロックが 
 好きで聴いてたんで最新の音楽
 はなかなか耳が受け付けなかっ 
 たんですけど、自分が気づかな 
 いうちに洋楽も邦楽もすごく進
 化していたんですよね。
 自分たちもノスタルジーに浸ら 
 ないように新しい音楽をもっと
 やっていきたいと思ってます。
 だんだん年を取ってくると自分
 が昔好きだった音楽を作っちゃ
 うんですよね。


【視聴者の言葉】


・『神聖かまってちゃん』の、
 の子が絶賛していた曲。

・船出 未知の世界へ向けて海とい 
 う不安定で陸上の地図が役に立
 たないものの上を自らの知恵と
 勇気で進んでいくこと。
 今『QQIQ』が行っている活動は
 正にこれだと思う『MOTHER』
 は大陸にあたる。

・今、『MOTHER』を改めて
 聴いたら、
 この曲は伊奈さん(QQIQvocal)
 や橋爪さん(QQIQcomposer)の
 歌であると共に、母子家庭で
 学校を中退して、現在はフリー
 スクールに通いながらロックス
 ターを夢見ている『川井彩織』
 の歌でもあるんだなと思った。


【随筆者の言葉】


相対性理論』に似てるようで
違うインディーズバンド『QQIQ』

どこが違うかというと

まずひとつに、
相対性理論』より
”ファンとの距離感”といった点で勝っている。

具体的には、

・ツイキャス顔出し配信
・CDの制作工程公開
・CDに個人的な情報を特典として
 付ける(メール履歴、自撮り画像、
 制作秘話、自作ラノベ..etc)


などといった、
『QQIQ』との間接的な交流である。

これらはインディーズバンドならではであり、
相対性理論』には真似し難いことだろう。


また、
歌詞の内容も全然違う。

相対性理論』は、
意味不明で奇想天外な歌詞が
特徴的であるが、

『QQIQ』の歌詞は
どこか批判的で影のある歌詞が
多い。

何より『相対性理論』より
遥かに意味が分かりやすい。


『QQIQ』の歌詞で特徴的なのは、
所謂、”言葉の言い回し”である。

例えば、

『MOTHER』の、
「生きてくんなら」という歌詞は、
伊奈さん(vocal)の声質を考えるなら、
「生きていくなら」のが合いそうなのに、
「生きてく”ん”なら」と”ん”を入れている。

「諦めないし」という歌詞も、
「諦めないよ」の方が伊奈さんの声に
合いそうなのに、「諦めない”し”」となっている。


これは意図的にではなくて、
インタビュー等から察するに、
橋爪さんが伊奈さんが歌うことをまったく気にせず作詞しているからこうなったのだと思う。

でも、それが妙に新鮮で、
伊奈さんの”歌わされている感”が面白い。

伊奈さん自身は、
「生きてくんなら」とか
全然言わなそうな人物なのに。


これもまた、
相対性理論』にはない
『QQIQ』の魅力の一つである。



ネットなどでは
相対性理論』と
比較されがちな『QQIQ』だが、

バンドのあり方や歌詞内容など、
比べてみると、
案外違うところが多いことが分かる。

似ているのは声くらいではないだろうか?



ネットで買える『QQIQ』のCDは、
ひとつひとつ手作りでとても良い感じなので、
気になった人は是非購入してみて欲しい。
(値段を自分で決めれるCDもあります)

CD販売サイト
http://q-tunes.jimdo.com