邦楽

せめて一曲だけでも

幼き憧れ

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【24曲目】
『一期一会』湯木慧
https://youtu.be/2e0LWyqBL9M


【歌詞抜粋】


『今では全て大切で、
 もう戻れないと分かって

 素直になれなかったこと、
 ただ、ごめんねって

 繰り返される毎日に、
 別れ道が今来たんだって

 もう贅沢は言わないよ、
 
 ただ、ありがとう 』


『寂しかった思い出達は、時間が経てば力になる

 でも、苦しかった昨日のことは

    今はまだ、今はまだ

 大好きだった思い出達は、苦しいことより残酷で

 出会い別れを繰り返し

    生きてゆく、生きてゆく 』



【作曲者の言葉】


『お客さんをびっくりさせるのが好きなんです。 
 MVにしてもグッズにしても誰かに頼むのが、い
 ちばん普通のパターンですよね。だからこそ絵を
 描く、手づくりする、っていうところがあって。
 お金をかければ、いい感じのものはつくれるじゃ
 ないですか。でも100均で買ってきた素材でも、
 手間をかければこんなにキレイなモノをつくれる
 んだ! ってことも含めて、楽しんで欲しかっ
 た。ツイートするときも、最初はただのクリアフ
 ァイルをツイートして、次に完成したストラップ
 をアップするとか 』

『既製品より、真似できないものがいいなって。た
 ぶん、母子家庭で裕福な家じゃなかったこともあ
 って、あるものでなんとかやりくりしよう、とい
 うのは小さいころからあって。いかに工夫してい
 いものがつくれるかだと思うんです。たとえば、
 ここ最近ずっと部屋に防音室が欲しいんですけ
 ど、ホームセンターで買ってきたベニヤ板でロフ
 トベットの下に大きな箱をつくって、壁中に卵の
 パックを敷き詰めて、さらに遮音カーテンを貼っ
 たりして、なんとなく防音? みたいな小屋をつ
 くってみたりとか(笑) 』



【視聴者の言葉】


・絵に囲まれてのライブもライブハウスとまた違っ
 た雰囲気で、目と耳の両方で楽しめました!
 湯木さんの初めての個展ライブに行けて嬉しかっ
 た。絵では鯨(でいいのかな?)を最初見た時に凄
 く綺麗だと思って1番のお気に入り。

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・『湯木慧』の唄は物凄く裏声が切ない。
 独学で作曲して歌ってますが歌詞が染みる。

表現者に対して「~に似ている」という言葉は不
 本意だろうけど、彼女の歌には『ルカ』で世界に
 衝撃を与えた頃の『スザンヌ・ヴェガ』を思わせ
 る清新な凄みが感じられます。



【随筆者の言葉】


まず容姿が端麗。
(作品の世界観にも合っている)

高齢男性のファンが多いのも頷ける。
(若いファンもいる)


その上、楽曲も良い。


しかもYouTubeなどに上げてる動画は、

作詞作曲編曲動画制作まで
全て一人で手がけてるのだから驚きだ。
(一部除く)

まるで米津玄師。


さらに、
グッズ制作や絵の個展なども行っていて、

それに加え、
ニコニコ生放送twitterでの自撮り投稿まで
しているのだから、


ある意味、米津玄師よりすごいかも知れない。

(米津玄師でもさすがに
自撮り投稿は出来ないだろう)


彼女の曲で、特徴的なのはその歌声で、

特に裏声が綺麗で力強く儚い。


この歌声が、
素直で神秘的な歌詞をより魅力的に響かせている。



絵画やイラストは碧を基調としたものが多く、
植物、魚など自然に関する作品が多いのが印象的である。(最近では、ライブハウスのバーカウンターの塗装なども行っている)

作品は、
公式HPやtwitterで見ることができるので是非。




今回の『一期一会』は、

『湯木慧』初全国流通アルバム

『決めるのは“今の僕"、
 生きるのは“明後日の僕ら" 』

に収録されている楽曲で、

全国流通盤だけあって
PVや楽曲にはプロの手が加わっており、

『湯木慧』の世界観をよりクリアにしている。
(プロの手により世界観が崩れていない)



この曲は、

歌詞と歌声の兼ね合いが素晴らしく、

多くの人が共感しやすい素直な歌詞を、

『湯木慧』が歌うことによって、
より心に伝わる感動的なものに仕上げている。


個人的に気に入っているのは、

「素直になれなかったこと、ただごめんねって」
という歌詞の歌い方で、

とくに「ごめんねって」のところが、

最高に胸に響いてきて良い。



また、この曲は、

わりとスルメ曲(聴けば聴くほどよく思える曲)
なので、

第一印象では、
良さが伝わりづらいと思うので、
できれば複数回聴くことをオススメしたい。




若くて多才な『湯木慧』

要注目である。

気を抜いて

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【23曲目】
『目と目』Helsinki Lambda Club
https://youtu.be/84tKOCwlU3g


【歌詞抜粋】


『あぁ、いつも思ってもないことなら
 簡単に言えたのになぁ

 あぁ、いつも悪い予感なら
 簡単に信じたのになぁ

 あぁ、いつも思ってもないことなら
 簡単に言えたのになぁ

 笑った顔が良く似合う 
 ただそれだけを伝えられたらなぁ 』


【作曲者の言葉】


『前身バンドの時は邦楽的な要素が強かったんです
 けど、メンバーも入れ替わって名前も変えるとい
 うタイミングで、コンセプトとしてもう少し洋楽
 を取り入れる方向に。その時に、共通認識という
 か、下地としてあったのがザ・ストロークス
 か、ロックンロールリバイバル系が多かったかも
 しれないですね。基本的には僕の好きな色を出し
 てしまっていたんですけど、メンバーみんなが楽
 しめるようアレンジとかを変えたりしていまし 
 た 』

『キャッチーなメロディにこだわる理由は、自分た
 ちの音楽を聴く人の間口を狭めたくないから。コ
 アな音楽好きの方にはルーツが見えてニヤリとす
 る部分があると思いますし、全然詳しくない人が
 聴いても純粋に楽しめるものを作りたいという思
 いは、ずっと持っています 』


【視聴者の言葉】


・ワンマンってやっぱめちゃくちゃいいなって思っ
 た夜だった。どの曲も本当に大好きで『目と目』
 はやっぱり死ぬほど好きだけど、きっとわたしは
 檸檬倶楽部の情感を思い出すんだろうな。これか
 らもライブ行けたり、いつか行けなくなったりす
 るんだろうけど、Helsinki に夢中でライブに通っ
 てたなって

・やさしい歌詞と浮遊感のある歌声は素直な気持ち
 にさせてくれる。”これが合図”ってあるといいの
 だろうな。きっと失敗して気付くことの方が多い
 から

・Helsinki Lambda Club『ME to ME』、相変わらず
 ヘロッヘロのサウンドに芯を食わない言葉遊びを
 積み重ねながらも、終盤のタイトル曲『目と目』
 で突如、全方位的な歌心が爆発してるの何な
 の?!andymoriスピッツを強く感じる。


【随筆者の言葉】


地下室TIMESの記事で知ったバンド。


メンバー全員、見た目は地味だけど、

五人揃うと
妙にバランスが整っているように感じる。

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このバンドの良さは
言葉では説明しずらいけれど、

なんというか

「音楽通の人がちゃんと
 ライト層にも向けて曲を作ってくれてるなぁ」

というのが凄い伝わってくる。

かといって、
ヘヴィ層にもちゃんと受けてるのも凄い。



後、今年のヤングライオン祭でみた、
『Helainki Lambda Club』が、
めっちゃ記憶に残ってる。

そんなtetoみたいに叫ぶ訳でもなく、
CHAIみたいに個性派な訳でもないけれど、

なぜか妙に存在感があって、
堂々としている姿がかっこよかった。


「あれ?あのバンド
 実は一番良かったんじゃないか?」

って後々すごい思わされた。



今回の『目と目』という曲は、
自分が『Helainki Lambda Club』の中で
一番好きな曲で

特に、
最後の「あぁ、いつも〜」のところが
気に入っている。

サビも良いのに最後にこのメロディが
残ってるのはやばい。


ボーカルの橋本薫さんの声は、
正直そんなイケボではないのに、

滅茶苦茶、心に響いてくるから不思議だ。。

(顔もなんか変に中毒性ある顔してるし、、)

父から娘へ

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【22曲目】

『ひずみ』HARUHI
https://youtu.be/-GA8uDE89h8


【歌詞抜粋】


『宇宙に生まれた
 奇跡の星の毎日は
 壊れてゆく日への
 ノクターンじゃないから』

『ありがとう 生まれた
 出会えた 花が咲いたこと
 歌った 涙が頬を流れたこと

 あなたが全てを
 教えてくれたということ』 


【作曲者の言葉】


『この曲は私が初めて日本語で歌った曲なんです 
 よ。最初にもらったときは歌詞を理解できていな
 いところもあったと思うんですけど、映画の世界
 を通して改めて歌詞を読み返してみると、その素
 晴らしさがわかってきたというか。その中でも
 「ありがとう」という言葉は自分自身もずっと大
 事にしていた言葉なので。聴く人ごとにいろんな
 世界が思い浮かぶ曲だと思うし、どこかしらグッ
 とくるポイントがあるんじゃないかなって思いま
 す』

『この曲を最初に歌ったのは15歳のときで、その後
 も何度かレコーディングしてるんですよ。なの
 で、(音源には)いろんな時期の声が混ざって使
 われているんです。2年前の歌は今聴くとちょっ
 となまってるというか、日本語の発音が変な部分
 があるなって自分では思うんですよね』


【視聴者の言葉】


・映画『もしも世界から猫が消えたなら』の主題歌
 『ひずみ』が好きで聞いてたんだけど、どことな
 く『Salyu』に似てないか?と思ってたら『小林
 武史』プロデュースか。しかも名前『HARUHI』
 って、なんかやっぱり小林武史の音楽はもはや音
 楽じゃなくて映画、物語っぽい。

・たとたどしさのある歌唱だけど魅力的です。

・『ひずみ』でデビューの『HARUHI』。この声を
 初めて聴いたとき、身体の底から震えました。本
 当にひとりでも多くの人に、歌いだし1フレーズ
 のとてつもない力を感じて頂きたいです!!


【随筆者の言葉】


映画
『もしも世界から猫が消えたなら

の主題歌。

Mr.Children』のプロデューサー
として有名な『小林武史』が作詞作曲。


歌っている女性は
小林武史』の娘らしい。


映画の予告編で
初めて聴いて

一週間くらい
頭から離れなかった曲。


「デビューシングル本気出しすぎて
 次の曲どうすんだ」の典型。

次の曲は
案の定、『ひずみ』を超えられていない印象。

『BANQUET』HARUHI
https://youtu.be/itdRKk1Mjz0

『BANQUET』は、
日本語と英語の使い分けが
かなりルー大柴

ある意味斬新。


でも『BANQUET』は
まだ十代の『HARUHI』が
作詞作曲したのだから

小林武史』の『ひずみ』を
超えられないのは仕方ない気がする。

むしろ十代で、
十分すぎる出来だとも思う。


でもやっぱり

小林武史』が
娘の『HARUHI』の為に
作った曲をもっと
聴いてみたいのが本音である。


小林武史』と『HARUHI』
親子だからこそ作れる曲があると思う。

「運」の難しさ

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【21曲目】

『無縁坂』グレープ
https://youtu.be/ubgloM1LtaE


【歌詞抜粋】


『母がまだ若い頃 
 僕の手を引いて 
 この坂を 登る度 
 いつもため息をついた 

 ため息つけば 
 それで済む 
 後ろだけは見ちゃだめと 
 笑ってた 白い手は 
 とてもやわらかだった』

『運がいいとか 悪いとか 
 人は時々口にするけど 
 そうゆうことって確かにあると   
 あなたをみててそう思う』

『忍ぶ 不忍 無縁坂
 かみしめる様な 
 ささやかな 僕の母の人生』


【作曲者の言葉】


『僕の歌や小説の基盤になっているのは、
 17歳の頃に抱いた「何のために生きているの
 か」という問い。僕は、苦しむことを前提に生き
 ているから、人生から悩みや苦しみがなくならな
 いと思っています。でもやっぱり、苦しみながら
 苦しむのはつらいから、楽しみながら苦しもうっ
 て思います。僕は煮詰まった時、心の中では冷や
 汗をかいていても、「どうにかしちゃおうっ!」
 て、どうにかしちゃう。すると壁が1つ破れるか
 ら、また困難にぶち当たっても、「大丈夫」って
 思う。世の中には、生き生きしている人がいっぱ
 いいるけど、それはみんな、楽しみながら苦しん
 でいるから。本当は楽しめないんだけど、苦しみ
 に立ち向かってエネルギーを発散させている。そ
 ういう姿を歌っていきたいね』


【視聴者の言葉】


・現在、94歳になる母の介護をしています。
 介護は何かと大変だけど、
 そんな時はこの曲を思い出して頑張っています。

・母が最後の命を振り絞って、
 今の家内との結婚披露宴に来てくれたこと。
 今だに感謝してます。
 あの時もう、「体中は、がんに蝕まれていて」
 口内炎やらで大好きなお鮨も一口もせずに、
 ずっと笑顔で私たちのことを見守ってくれた。

・親孝行とは、一緒に楽しく暮らすということも
 あるんでしょうけど、
 生ある限り忘れないということだと思います。
 そうして輪廻の輪は続くんですね。


【随筆者の言葉】


『無縁坂』

という実在する坂を舞台に、

「息子の年老いた母への想い」
を歌った曲。


23歳で、
こんな曲を作って
歌えるのは、
本当にすごいことだと思う。


特に、

自分は

『運がいいとか 悪いとか 
 人は時々口にするけど 
 そうゆうことって確かにあると   
 あなたをみててそう思う』

という歌詞が気に入っている。


なんでも「運」で
片付けたくなることって
誰にでも一度はあると思うけど、

それを口にすること
歌にすること

って一歩間違えると、
すごく軽くなっちゃって、
難しいことだと思う。

でも、
『無縁坂』は、
それが全然軽く感じなくて、

それは、

さだまさし』が、

「息子の年老いた母への想い」
という重くて深いテーマを、

本当に
真剣に考えているからだと思う。


「息子の年老いた母への想い」
というテーマに
向き合うことによって、

「運」を見事に歌っている。


今現在、
自分も23歳だけど、
当時の『さだまさし』ほど
真剣には、
「運」について、口にはできない。


『無縁坂』は、
自分には"早すぎる曲"なので、

是非、歳老いてから、
もう一度聴いてみたいとも思う。 

厨二メンヘラチック

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【20曲目】

『来世で会おう』酸欠少女 さユり
https://youtu.be/G_24WzUxKms


【歌詞抜粋】


『過去は変えられないさって
        何度言われても懲りないのね
 再三再四 振り払えずに
           取り残されてく』

『記憶にすがりつくように
   罰が下るのを待っていたように
        僕が僕自身をこの部屋に
               閉じ込めていた』
  
『冷たく体を覆っている氷は
    自分以外には溶かせないってこと

       もう知っているけど
             気づいてるけど』

『来世で会おう
 それまでどうかお元気で
 すべて間違いじゃなかったと
 信じて僕は 今 歩き出すよ』


【作曲者の言葉】


「幼稚園に通ってたときに、歌で敵を倒すって内容
 の『ぴちぴちピッチ』と、喉の病気にかかった子
 が変身してプロの歌手になる『満月をさがして
 っていう2本のアニメが連続でやってて、それを
 観ながら歌手になる夢を漠然と持ち始めました。
 曲作りを始めたのは中学2年のときで、学校にあ
 まりなじめなくなって「歌でもやろうかな」って
 (笑)。」

「私、ホント生命の危機を感じるくらい友達がいな
 いんですけど、でもたぶん誰かとつながってなき
 ゃ死んじゃうんじゃないかって気もするんです
 (笑)。自分はライブするけど、人のライブを観
 に行ったり好きなものの集団に入ったりすること
 もなくて、ずっと1人で。だからこそライブハウ
 スに行かない、人ともしゃべらない、家からも出
 ないで端っこにいるだけのような人にも自分の音
 楽が届いてほしいって思ってるから。私はいろん
 な人の「1人じゃないよ」ってメッセージを自分
 へのものだってあんまり思えなかったから、今度
 は私が、同じことを感じている人に届けたいんで
 す。」


【視聴者の言葉】


さユりの若くて可愛い声で全力で歌ってる感じが
 本当に好きで特にこの曲厨二入ってると言われる
 かもしれないけど、人生やり直そうぜって前向き
 に言ってくれる感じしてかっこいいです。

さユりさんの『来世で会おう』、
 「懲りないのね」の歌い方すごい好き

・老人介護に疲れたらさユりの『来世で会おう』を
 聞くと、いい感じにリフレッシュ出来る
 ぞ!!!!歌の中でなんか死んだことにしてるみ
 たいだけどな!!!!!!


【随筆者の言葉】


『酸欠少女 さユり』は


変な名前と
売り出し方のせいで

第一印象、
訳わからんって感じがするけど、

実力は本物なので、
是非偏見無しで聞いてみてほしい。

アニメ映像とか
派手な編曲とかもすごいけど

まずは、
歌に集中して聴くのが良いかも?